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【サロン脱毛は無意味!】エステ脱毛と医療脱毛の5つの違いについて医師が解説

2022 4/04
【サロン脱毛は無意味!】エステ脱毛と医療脱毛の5つの違いについて医師が解説

脱毛を検討中の方が気になるのが、「エステ脱毛と医療脱毛、どっちがいいの?」ということですよね。結論から言うと、安全で効果の高い医療脱毛がベストです。

しかし、サロンのHPや広告を見ていると「医療脱毛は痛い」「医療脱毛は高額」などと書かれており、イマイチ医療脱毛を選ぶ勇気が出ないという方も多いはずです。

そこでこの記事では、美容皮膚科医の立場からエステ脱毛と医療脱毛の5つの違いについて徹底解説します。

使用するマシンの種類、脱毛の効果、安全性、痛み、料金という5つの項目ごとに詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

医療脱毛とエステ脱毛の違い①医療機器か、業務用の光美容器か

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医療脱毛とエステ脱毛では、使用するマシンの種類が全く違います。まずは下の表をご覧ください。

マシンの種類特徴
医療脱毛・YAGレーザー
・アレキサンドライトレーザー
・ダイオードレーザー
・レーザーを発するマシン
・医療用として開発・承認されている
・永久脱毛や長期減毛効果がある
エステ脱毛・IPL
・SSC
・NPL
・THR
・SHR
・光や熱を発するマシン
・医療機器としての承認を受けていない
・一時的な減毛・抑毛作用しかない

医療脱毛では、主にレーザーマシンを使用しますが、サロン脱毛では業務用の光美容器が使われます。

大きな違いは、「医療機器か、そうではないか」ということ。

サロンでは医療行為が禁止されているので、「脱毛」ができるようなパワーを持ったマシンは使用できません。

というのも、無資格者による脱毛によって身体に被害を受ける消費者が増えているため、厚生労働省が以下のような通告を出しているからです。

「使用する機器が医療用であるかどうかを問わず、レーザー光線やの強力なエネルギーを持つ光線を毛根部に照射し、毛乳頭や皮脂腺開口部を破壊する行為は医師法第17条に違反する。」

つまり日本国内では、エステでの「脱毛行為」が禁じられているのです。

悪質なサロンの場合、刑事訴訟法第239条の規定に基づいて警察に告発されることもあります。

この通知を受け、日本エステティック振興協議会では「厚生労働省の通知に抵触するような施術は行わず、エステティックサロンで行える除毛・減毛施術を取り扱う」と定めています。

そのため、エステサロンや脱毛サロンで使用できるのは出力の抑えられたマシンのみなのです。

【参照元】
厚生労働省
一般社団法人 日本エステティック振興協議会

医療脱毛とエステ脱毛の違い②永久脱毛・長期減毛が可能かどうか

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次に、脱毛の効果について。まずは以下の表をご覧ください。

効果のレベル効果の範囲
医療脱毛★★★★★
高い効果に期待できる
・長期減毛
・永久脱毛
エステ脱毛★☆☆☆☆
脱毛の効果は期待できない
・一時的な減毛
・一時的な抑毛

言うまでもなく、エステ脱毛より医療脱毛の方が優れた効果があります。

医療脱毛では、毛根や毛包など毛の成長をつかさどる部位にアプローチし、発毛中枢を破壊するため、長期減毛、永久脱毛の高い効果が期待できます。

1度破壊された毛包、毛根から毛が生えることはなくなるため、短期間で脱毛を卒業できる点も強みです。

一方のエステ脱毛では「脱毛行為」自体が禁止されているので、一時的な減毛、抑毛のためのマイルドなアプローチしかできません。

施術を繰り返し受けることで、毛の成長が遅くなる程度の効果には期待できますが、エステ脱毛ではあくまでも一時的な効果しか現れない点に注意が必要です。

光脱毛を辞めればすぐに毛の成長が始まるため、効果を維持することはできません。

「ムダ毛を自己処理する手間から解放されたい」「ツルツルの肌になりたい」という希望があるなら、医療脱毛を選びましょう。

医療脱毛とエステ脱毛の違い③安全性が高いか、リスクへの配慮はどうか

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次に、安全性について解説します。まずは以下の表をご覧ください。

医療脱毛エステ脱毛
安全性の高さ★★★★★
高い安全性に期待できる
★☆☆☆☆
安全性は低い
リスクへの配慮★★★★★
医療機関として十分に配慮可能
★☆☆☆☆
医療機関ではないので、期待できない
トラブルが起こったときの対応★★★★★
医療機関のため、そのまま診察・処置が可能
★☆☆☆☆
サロンでは対応できないため、自分で病院にかかる必要がある

医療脱毛では毛質や肌質、肌の色を見ながら使用するマシンの種類や出力を決めていくため、火傷や炎症などの肌トラブルが引き起こされるリスクは低いと言えます。

照射時はもちろん、アフターケアでも適切な対応に期待できるでしょう。

万一トラブルが起こってしまっても、すぐに診察・適切な処置が受けられます。

一方のエステ脱毛では、医師や看護師など専門的な知識を持つスタッフがいないため、安全性は低いです。

火傷や赤みなどのトラブルが起こった場合、サロンでは処置が受けられず、自分で皮膚科に行かなければならない点もマイナスポイントです。

「エステ脱毛は低出力でアプローチするので安全性が高い」「リスクの心配も少ない」といった広告も見受けられますが、実際には毎年多くのトラブルが報告されています。

実際、「医療脱毛と比べ、2~3倍ほどの人数がエステ脱毛で危害を受けた」というデータもあるほどです。

安全に脱毛したい」「皮膚トラブルを避けたい」と思うのであれば、医療脱毛を選びましょう。

【参照元】
独立行政法人 国民生活センター

医療脱毛とエステ脱毛の違い④痛みの強さ、麻酔が使用できるか

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次に痛みに関してですが、「エステ脱毛の方が痛くない」というイメージを持つ方が多いと推察されます。

しかし、実際は下表の通りで、医療脱毛の方が痛みに配慮できることがわかります。

医療脱毛エステ脱毛
痛みの度合い★★☆☆☆
使用するレーザーによっては痛い
★★★☆☆
痛みを感じるケースもある
痛みへの配慮★★★★★
麻酔の使用も可能
★☆☆☆☆
麻酔の使用は不可能

たしかにエステ脱毛では出力の弱いマシンを使用するため、痛みを感じにくいということもあるようです。

ただしワキやVIO脱毛などで痛みを感じることも多くありますし、麻酔が使用できないため、我慢するしかありません。

また、IPLなどのエネルギーを低出力で漫然と当てることで、脱毛を行う前より毛が太くなる「硬毛化」に陥ることも考えられます。

医療脱毛だと、アレキサンドライトレーザーやYAGレーザーによる施術で痛みを覚えることもありますが、麻酔が使用できます。

また、昨今では蓄熱式ダイオードレーザーなど新しいマシンも登場しており、より痛みに配慮しながら脱毛できます。

サロンでは麻酔が使用できないほか、マシンに搭載されている冷却機能などの性能も低いため、痛みに弱い方こそ医療脱毛を選ぶべきだと言えるでしょう。

医療脱毛とエステ脱毛の違い⑤総合的なコストパフォーマンスはどうか

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最後に、料金について比較しました。まずは以下の表をご覧ください。

医療脱毛エステ脱毛
全身脱毛の1回あたりの料金3~4万円2~3万円
総合的なコストパフォーマンス★★★★★
コスパが高い
★☆☆☆☆
コスパが低い

1回あたりの料金で比べると、エステ脱毛の方が安いと言えます。

しかし、先述したとおりエステ脱毛では一時的な減毛・抑毛効果しか見込めないため、効果を持続させるためには半永久的に通わなければなりません。

そう考えると、総合的なコストパフォーマンスでは圧倒的に医療脱毛が優位だと言えます。

また、昨今では蓄熱式ダイオードレーザーの人気が高まってきており、医療脱毛の低料金化にも期待できます。

なお、永久脱毛に必要な回数は、女性の場合は5~10回、男性の場合は8~12回が目安です。

一方のエステ脱毛では永久脱毛どころか脱毛の効果も期待できませんし、一時的な減毛・抑毛というマイルドな効果を持続させるために何回も通わなければいけません。

月額制プランや定額制プランなどを採用しているサロンも増えていますが、コストパフォーマンスを考えるのであれば医療脱毛を選ぶ方が賢明だと言えます。

エステ脱毛で薄くしてから医療脱毛って可能?併用するとどうなる?

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ここまで医療脱毛とエステ脱毛について比較してきましたが、中には「料金を抑えるためにエステ脱毛で薄くしてから医療脱毛を受けたい」「相乗効果を得るために併用したい」と考えている方もいるかもしれません。

まず、医療脱毛とエステ脱毛の併用自体は可能です。

ただし、併用しても脱毛の効果は上がりませんし、毛周期のタイミングを合わせる必要があるため、かなり面倒です。

さらに、期間を空けずに施術を受けると肌トラブルのリスクがあるほか、医療脱毛の効果が著しく下がってしまうケースも。

医療脱毛とエステ脱毛を併用したからといって脱毛期間が短くなるわけではないので、素直に医療脱毛を選ぶことをおすすめします。

しかし、「もうエステ脱毛で契約してしまった」「エステ脱毛を始めたけど、医療脱毛に乗り換えたい」と考えている方もいるでしょう。

この場合、サロンでの契約は解約し、医療機関に相談した上で医療脱毛を受けてください。

契約期間内であれば所定の料金を支払うことで中途解約できますので、サロンに問い合せてみるといいでしょう。

というのも、エステティックの契約のうち、利用期間が1カ月を超え、総額が5万円を超えるものは、「特定商取引法」が適用されるという決まりがあります。

理由を問わず解約可能なことはもちろん、多く支払っている場合は返金してもらうことも可能です。

もし「解約できない」と言われたり、強く押し切られたりといったトラブルに繋がりそうな場合は、消費生活センターなどに相談しましょう。

【参考元】
独立行政法人 国民生活センター

安全で効果の高い脱毛なら、絶対に医療脱毛!

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ここまで解説した内容を表にまとめてみました。

医療脱毛エステ脱毛
マシンの種類医療用に開発されたレーザーマシンを使用する業務用の光美容器を使用する
脱毛の効果★★★★★
長期減毛・永久脱毛の効果が期待できる
★☆☆☆☆
・脱毛の効果はない
・見込めるのは一時的な減毛・抑毛効果のみ
効果が持続するか★★★★★
長期的に持続する
★☆☆☆☆
辞めれば元に戻ってしまう
安全性の高さ★★★★★
高い安全性に期待できる
★☆☆☆☆
安全性は低い
トラブルが起こったときの対応★★★★★
医療機関のため、そのまま診察・処置が可能
★☆☆☆☆
・サロンでは対応不可
・自分で病院にかかる必要がある
痛みの度合い★★☆☆☆
使用するレーザーによっては痛い
★☆☆☆☆
痛みを感じるケースもある
痛みへの配慮★★★★★
麻酔の使用が可能
★☆☆☆☆
麻酔の使用は不可能
総合的なコストパフォーマンス★★★★★
コストパフォーマンスはかなり高い
★☆☆☆☆
コストパフォーマンスはかなり低い

「医療脱毛よりエステ脱毛の方が優れている」「医療脱毛は怖い」と考えている方にとっては、この記事を読んで驚いてしまったかもしれません。

しかし、サロン脱毛を選んでしまったことでトラブルに見舞われるケースも決して少なくないので、注意が必要です。

これから脱毛を受けるという方は、広告やHPの一部だけを見て判断するのではなく、正しい知識を取り入れた上でしっかり判断しましょう。

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