処女膜切除は、痛みや違和感で性交渉がなかなかできない「処女膜強靭症」の方、処女膜が完全な膜状になっている「処女膜閉鎖症」の方に適した施術です。
このページでは、処女膜切除の特徴や方法、施術の流れについてまとめました。
性交渉の挿入のときに痛みがひどくて挿入できない方、性交渉はできても毎回出血と痛みがある方、思春期を過ぎても生理が来ない方は、ぜひ参考にしてください。
処女膜切除とは、外科的手術で処女膜を取り除く施術
処女膜切除とは、性行為やタンポンの挿入などでは処女膜の喪失が難しい方に向けた施術です。
一口に処女膜と言ってもその硬さや厚さには個人差があり、中にはペニスを挿入しても処女膜が破れない方もいるのです。
このような場合、外科的手術で処女膜を切除し、膣の入り口を広げることで、今まで感じていた痛みや違和感なくスムーズな性交渉ができるようになります。
注意して欲しいのですが、指やペニス、その他の物体を使って自力または他の人の力を借りて処女膜を破ろうとすることは非現実的です。
強い痛みや違和感が原因で物理的に性交渉ができない場合は、処女膜切除の施術をご検討ください。
処女膜とは粘膜の薄いヒダ。ただし…
そもそも処女膜とは、膣の入り口付近にある薄い「ヒダ」です。
その厚さは1mm程なので、性交渉や自慰行為、生理用品の挿入、激しいスポーツ、サイクリングや乗馬、打撲などをきっかけに破けることも多いです。
そのため「処女膜は簡単に破れるもの」と考える方もいるのですが、女性によっては生まれつき処女膜が頑丈で、性交渉はおろかタンポンや経血カップの挿入すら難しい方もいます。
このような方は「処女膜強靭症」と呼ばれ、ご本人にとって非常に大きな悩みであることは想像に難くありません。
なお通常の処女膜は完全な膜状ではなく、小さな穴が空いています。
通常その穴から経血やオリモノが排出されているのですが、中には処女膜がまさに「膜」として、膣の入り口を完全に塞いでしまっている症例もあります。
これは「処女膜閉鎖症」と呼ばれる疾患で、治療のためにはやはり処女膜切除を行うのが一般的です。
こんなお悩みの人におすすめ
処女膜切除をおすすめするのは、まず「性交渉の挿入のときに痛みがひどくて挿入できない」というお悩みを持つ女性です。
生まれつき処女膜が厚かったり固かったりする状態を「処女膜強靭症」と呼び、なかなか自分では解決できないものです。
処女膜切除を受けて膣の入り口を広くすることで、痛みや違和感のないスムーズな挿入が可能となるでしょう。
また「挿入はできるけれども、毎回痛みが強くてツラい思いをしている」「挿入のたびに、毎回出血と痛みがある」といった場合も、処女膜強靭症の恐れがあります。
何度性交渉を繰り返しても処女膜が膣の入り口に残っているケースが考えられますので、処女膜切除を受けることでお悩みが軽減されるでしょう。
「処女膜強靭症」ではなく「処女膜閉鎖症」の場合は、18歳以降になっても生理が来なかったり、思春期以降に定期的に腹痛や腰痛に襲われたりします。
「処女膜閉鎖症」の方も、検査を受けて処女膜切除をすれば回復する可能性が高まります。
「処女膜強靭症」と「処女膜閉鎖症」は先天的に起こるもの
処女膜切除の理由となる「処女膜強靭症」と「処女膜閉鎖症」ですが、これらの原因はほとんどが先天的、生まれつきであると言われています。
ただし処女膜強靭症の場合は、性交渉に対する極度の不安などの心理的な要因によって、膣の入り口付近が力んでしまった結果として処女膜が固くなってしまい、挿入ができなくなるケースも考えられます。
ただしこういったケースは稀であり、心当たりがない場合、先天的なものだと考えて良いでしょう。
処女膜強靭症の場合、処女膜が通常よりも厚かったり、固かったり、伸びにくかったりする状態です。
このような状態で我慢して性交渉を行うと、そのたびに処女膜が傷ついてしまって大量に出血したり、激痛を感じたりして、性交渉そのものがトラウマになってしまう可能性も…。
そうなると「性交恐怖症」になる可能性もあり、処女膜切除を受けても性交ができなくなってしまうなど、その後の人生に大きな影響を及ぼすことも考えられます。
性交渉が痛くて辛い場合は、我慢せずに早めに診察を受けることが大切です。
「処女膜強靭症」と「処女膜閉鎖症」を自分でケア・予防することは困難
処女膜強靭症や処女膜閉鎖症は、ほとんどの場合が生まれつきのものなので、ご自身でできるケア・予防策はありません。
「自分でマッサージして処女膜をやわらかくする」「自分でふさがっている処女膜に穴をあける」といったことはまず不可能ですので、異常を感じたら早めにレディースクリニックで診察を受けるのが最大のケア・予防策と言えるでしょう。
なお、処女膜強靭症のセルフチェックポイントとしては以下の通りです。
- 性交のたびに痛み・出血がある
- 挿入そのものができない
- 指やタンポンなどの細いものも痛くて入らない
心当たりがあったら、早めに診察を受けましょう。
処女膜閉鎖症の場合は、思春期になっても生理が来ないことから判明するケースが多いと言えます。
ただし当人はそれが異常だと気付かずに、娘に生理が来ないことをおかしく思った親のすすめによって診察を受けさせられ、判明する場合もあります。
ご本人にとっては恥ずかしさもあり、なかなか自発的な診察に至らないことの多い症状です。
しかし、放置してしまうことで処女膜破裂や卵管留血腫破裂などの合併症を引き起こす可能性もあるため、信頼できる人への相談、受診を心がけてください。
処女膜切除の方法
処女膜切除は、メスを使って行われる外科的手術で、処女膜を物理的に切除する施術法です。
膣の入り口付近の粘膜は切除せず、処女膜と呼ばれる部分だけを切除する方法ですので、担当医のテクニックが必要です。
手術を受ける場合、形成外科をしっかりと学んでいる形成外科専門医にしてもらうべきです。
また丁寧で美しい仕上がりを期待するためにも、手術の実績が豊富な形成外科専門医を選ぶと良いでしょう。
施術の流れ
処女膜切除の施術は、以下の流れで行います。
- カウンセリング・準備
まずはカウンセリングで処女膜の状態、どの程度切除すればよいかなどを確認しながらデザインします。
実際の施術は局所麻酔で行われますが、ご希望によっては静脈麻酔を行い、局所麻酔の痛みにも配慮することが可能です。 - 施術
実際に処女膜にメスを入れ、膣の入り口部分を塞いでいる余計な部分を切除します。
切除した部分は極細の糸を使って丁寧に縫合するため、傷跡が目立たないキレイな仕上がりが目指せます。 - アフターケア
処女膜切除後は、体調に異常が出ないか確認させていただき、問題なければご帰宅いただけます。
施術後の経過にご不安などがある場合は、女性医師が責任を持ってアフターケアを行いますので、お気軽にご相談ください。
リスク・副作用
処女膜切除を受けると、手術の当日から1週間程度は傷口からにじむ程度に出血する可能性があります。
出血があるうちは運動をひかえ、ナプキンを当てるなどして過ごしてください。
なお、縫合した傷が落ち着くまでは、約1ヵ月ほど必要です。手術後2~3ヵ月で、傷は完全にふさがります。
処女膜切除後は性交渉も可能ですが、まだ完全に傷が治っていない場合は痛みや違和感がありますので、無理はしないようにしてください。
費用
当院の処女膜切開手術の費用は、132,000円です。
初診料、再診料、カウンセリング料、予約変更・キャンセル料、入会金などは必要ありません。
「まずは話を聞いてみたい」「医師に相談したい」という方のご来院も歓迎しますので、まずはカウンセリングにお越しくださいませ。