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医療脱毛の痛みはマシンで決まる!医師が考える「痛みが少ないマシンランキング」を発表

2022 3/01
医療脱毛の痛みはマシンで決まる!医師が考える「痛みが少ないマシンランキング」を発表

この記事は、医師が執筆・監修しています。

「医療脱毛=痛い」と不安に感じてしまう方が多いことも頷けますが、中には痛みが少なくて済むように開発されたレーザーマシンもあります。

そのため、「医療レーザー=痛い」と一括りにしてしまうのは早計です。

この記事では、「痛みの少ない医療脱毛ランキング」と称し、医療レーザー脱毛機の痛みについてまとめました。

「医療脱毛の痛みに耐えられない」「医療脱毛を受けるのが不安」と感じている方は必見です。

目次

結論:医療脱毛でもっとも痛みが少ないマシンは蓄熱式ダイオードレーザー

痛みが少ないレーザーマシンについてランク付けした結果は、以下の通りです。

・痛みの少ない医療脱毛ランキング1位:ダイオードレーザー(SHR方式)
・痛みの少ない医療脱毛ランキング2位:ダイオードレーザー(HR方式)
・痛みの少ない医療脱毛ランキング3位:アレキサンドライトレーザー
・痛みの少ない医療脱毛ランキング4位:YAGレーザー

下記では、医療脱毛で痛みを感じる理由や各ランキングの詳細について見ていきましょう。

前提①医療脱毛が痛いのは、レーザーが毛のメラニンに反応するから

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医療脱毛は、エステや脱毛サロンでの脱毛に比べて圧倒的な効果が期待できます。

医療機器であるレーザーマシンを使って長期減毛効果を目指す施術ですが、痛みが強いということに不安を覚える方も少なくありません。

中には我慢できないほどの強い痛みにより、脱毛の施術自体を途中で諦めたというケースも見聞きします。

医療脱毛で痛みを感じる理由は、レーザーが毛のメラニン色素に吸収される仕組みを持っているから。

レーザー光がメラニンに吸収されると、熱エネルギーに変わり、それが毛の周辺組織を破壊することで脱毛効果が期待できます。

この際、周辺組織にも強い熱が伝わってしまうため、痛みが起こってしまうのです。

このように聞いて、「医療脱毛はレーザーを使うから痛いけど、エステやサロンでの脱毛なら痛みを感じにくい」と考える方も少なくありません。

しかし、この考えは誤りです。サロン脱毛でも出力を高めれば痛みを覚えますし、火傷などのリスクも高まります。

医療レーザーの中にも痛みに配慮されたものがあり、この記事でいうと、「痛みの少ない医療脱毛ランキング1位」で挙げた「蓄熱式ダイオードレーザー」が当てはまります。

【関連記事】
ダイオードレーザー脱毛の特徴は?種類や効果、回数、仕組みについて徹底解説

前提②医療レーザー脱毛の痛みは横軸と縦軸の長さで決まる

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そもそも、医療脱毛はどうして痛いのか考えたことはありますか?

先ほども触れましたが、医療レーザーだから痛いというわけではありません。

レーザーについて勉強中の方なら小耳に挟んだことがあるかもしれませんが、医療レーザー脱毛の痛みは横軸と縦軸の長さで決まります。

この面積が広いほど高い脱毛効果が得られると考えていただくとわかりやすいでしょう。

面積(脱毛効果)は横軸と縦軸の長さで変わりますが、この面積を満たすのであれば横軸(照射時間)や縦軸(パワー)の数値を変更しても問題ありません。

つまり、照射時間が短ければパワーを強める。パワーが弱ければ照射時間を長くする。このように調整することで同じ脱毛効果が得られるというわけです。

アレキサンドライトレーザーやYAGレーザーなど、ショット式の医療レーザーには、縦軸(パワー)の長いレーザーが使用されています。

しかし、これだと痛みを覚えやすく、快適とは言えません。

そこで登場したのが横軸(照射時間)の長いレーザーで、「蓄熱式」のものが痛みの少ないレーザー装置として挙げられます。

蓄熱式のレーザーというと「効果がない」と考える方もいるのですが、実はこれは間違いです。

たしかに蓄熱式のレーザーは施術から毛が抜けるまでに一定期間を要します。

しかし、パワーを下げて照射時間を長くすることで得られる脱毛の効果には違いがないため、最終的に得られる脱毛効果はショット式と同じです。

では、どうしてショット式の医療レーザーが痛いのかというと、パルス幅の変更ができないからです。

20ms、30msという調整はできても、休止時間を挟みながらピークパワーの高い光を当てているという仕組み上、どうしても痛みを覚えてしまいます。

レーザーエンジニアが痛みに配慮できるように設計していることは尊敬に値しますが、やはり限界があります。

そのため、痛みに弱い方は蓄熱式のレーザーマシンによる脱毛がおすすめです。

さて、仕組みについての解説が終わったところで、「痛みの少ない医療脱毛ランキング」を見ていきましょう。

痛みの少ない医療脱毛ランキング4位:YAGレーザー

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痛みの少ない医療脱毛ランキング、最下位はYAGレーザーです。

どうしてYAGレーザーによる脱毛で痛みを覚えやすいのかというと、YAGレーザーに搭載されているレーザーの波長が影響しています。

ヤグレーザーに搭載されているのは、「1,064nm」という波長。脱毛用の医療レーザーの中でもっとも長い波長です。

医療脱毛では、レーザー光が毛の黒い色素(メラニン)に反応する仕組みが利用されていますが、波長が短いレーザーのほうがメラニンへの反応がいいと言われています。

つまり、短波長のレーザーはその分メラニンへの反応が悪いということ。

短波長でメラニンに強く反応するレーザーマシンと同様の効果を出すためには、その分強いパワーで照射する必要があります。

このような理由から、高出力で照射しなくてはならないため、YAGレーザーによる痛みを感じやすいのです。

痛みの観点だけで見るとYAGレーザーがワースト1位ですが、もちろんYAGレーザーにも優れた脱毛効果があります。

特に向いている部位としては、VIOや男性のヒゲ、そのほか硬毛化しやすい部位など。

長波長を持つYAGレーザーなら毛穴の奥深くまで到達しやすいため、その分剛毛への高い効果が期待できるのです。

とはいえ、「剛毛はYAGレーザー以外では抜けない」ということではないので、痛みが心配な場合は別のマシンを選ぶのもひとつの方法です。

痛みの少ない医療脱毛ランキング3位:アレキサンドライトレーザー

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痛みの少ない医療脱毛ランキング第3位は、アレキサンドライトレーザーです。

アレキサンドライトレーザーとは、755nmの波長を持つレーザー装置。

先で紹介したYAGレーザーよりも短い波長で、低出力の照射ができる点が特徴です。

どうして低出力なのに痛みを感じやすいのかというと、ショット式(フラッシュランプ式)のレーザー装置だから。

どんなに工夫が凝らされているレーザー装置でも、フラッシュランプ式である以上は1回照射→休止時間→1回照射…というアプローチしかできません。

カメラのように1回1回照射していくため、パルス幅の調整ができず、痛みを覚えやすいのです。

ここで、「アレキサンドライトレーザーの中で1番痛くないのはどれ?」と疑問に感じた方もいるでしょう。

その答えは、シネロン・キャンデラ社の「ジェントルレーズ」です。

キャンデラ社はガス冷却部分の特許を保有しており、照射した部位をマイナス20℃に冷却できます。

一方、サイノシュア社の「エリート」やルートロニック社の「クラリティ」、ルミナス社の「サンダー」などには冷風機が採用されています。

マイナス5度の冷風が出るだけなので、冷却効率は高くありません。冷却システムに関して言えば「ジェントルレーズ」に劣ると考えられます。

そのため、アレキサンドライトレーザーで脱毛するなら「ジェントルレーズ」や「ジェントルマックス」、痛みが心配な場合は1位・2位の「ダイオードレーザー」がよいと言えるでしょう。

痛みの少ない医療脱毛ランキング2位:ダイオードレーザー(HR方式)

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痛みの少ない医療脱毛ランキング第2位は、熱破壊式ダイオードレーザー(HR方式)です。

HR式とは「Hair Remove」の略で、直訳するとそのまま「脱毛」。

後述する蓄熱式ダイオードレーザー(SHR方式)との違いは、「1発照射」なのか、「連続照射」なのかという出力の仕組みにあります。

熱破壊式ダイオードレーザーの場合は、1発照射。

800~808nmの波長を持っており、高出力でアプローチすることで毛乳頭や毛母細胞、バルジ領域などが破壊されます。

毛の成長をつかさどる組織を一瞬で破壊できるため、脱毛効果に優れていますが、痛くないかというと話は別。

ここまでに出てきたYAGやアレキサンドライトと同じ方式のため、痛みを覚える可能性が高いと言えます。

ただ、熱破壊式ダイオードレーザーは剛毛への効果が高いため、脱毛部位に応じて熱破壊式と蓄熱式を使い分けているクリニックもあります。

「痛みには弱いけど剛毛も気になる」という場合は熱破壊式ダイオードレーザーを。

「肌や毛の状態を見ながら脱毛してほしい」という場合は熱破壊式と蓄熱式の両方を導入しているクリニックを選ぶとよいでしょう。

痛みの少ない医療脱毛ランキング1位:ダイオードレーザー(SHR方式)

痛みの少ない医療脱毛ランキング堂々の1位は、蓄熱式ダイオードレーザー(SHR方式)です。

SHR方式と聞くと、サロン脱毛を想像する方がいるかもしれませんが、本来のSHRは医療用に開発された蓄熱式レーザー脱毛を指しています。

SHRは「Super Hair Remove」からきており、日本語にすると「すごい脱毛」といったところでしょう。

SHR方式のダイオードレーザーには低出力で何度か重ねて照射するという特徴があり、これによって毛包やバルジ領域に熱ダメージを与える仕組みです。

この仕組みにより、当て漏れや重ね打ち、やけどなどのリスクが軽減されるほか、痛みに最大限配慮した施術が可能なのです。

そもそもダイオードレーザーは半導体を使用したレーザーのため、日本人向けの肌向けにプログラミングすることもできます。このような着眼点のもと誕生したのが「ヴィーナスワン」です。

また、照射時間の調整が可能な「ヴィーナスプロ」、パワーと照射時間の両方を調整できる「ヴィーナスネクスト」も登場。

このように、ピークパワーを自在に調整可能な蓄熱式ダイオードレーザーもありますので、痛みが心配な方はぜひご検討ください。

なお、ヴィーナスシリーズを導入しているクリニックの一覧については下記から確認できます。

痛みが心配なら蓄熱式脱毛がおすすめ

脱毛機器を選ぶ場合、実際に「どのような太さの毛を脱毛したいのか」「肌は日焼けしていないか」といった観点が大切です。

しかし、もし同じ条件で「痛みが強いもの」と「痛みを覚えにくいもの」があれば、なるべく後者を選びたいですよね。

このような観点から痛みに最大限配慮された医療レーザー装置が、蓄熱式のダイオードレーザーです。

YAGレーザーやアレキサンドライトレーザー、熱破壊式ダイオードレーザーの場合、1回1回高出力で照射していく仕組みのため、痛みを感じやすいと言えます。

一方で、蓄熱式のダイオードレーザーは低出力で連続照射するという特徴を持っているため、痛みが心配な方でも選びやすいでしょう。

今回の「痛みの少ない医療脱毛ランキング」で1位に選ばれた蓄熱式ダイオードレーザーについてはこちらの記事でもまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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