出産後に膣がゆるんだと感じる女性や、若い頃のように膣に締まり感がなくなったと感じる女性は多いものです。
また、膣のゆるみは目で見ても分からず、とてもデリケートな問題であることから、一人で悩みを抱えていることでしょう。
この膣のゆるみは、出産や加齢、運動不足、体系による影響がほとんどです。日常生活において、尿漏れや性交渉の感度が低下などの症状が出てしまいます。
特に、性生活に大きな影響を与えてしまう上に、自然に治ることは難しいと考えられています。
このページでは、膣のゆるみを引き起こす原因や引き締める治療方法などを詳しく解説します。また、当院では、膣のゆるみを改善する方法として膣HIFUによる治療を行っています。
膣のゆるみによって日常生活を送る上で困りごとがあるという女性の方は、ぜひ参考にしてください。
膣のゆるみとは
「膣のゆるみが気になる」という悩みがある女性は多いものです。しかし、デリケートな問題で恥ずかしさがあるため、相談しにくい悩みかもしれません。
患者さんのほとんどは、ご自分で膣のゆるみを感じたり、パートナーに指摘をされたりといった状況から相談に来られます。
ただ、膣のゆるみは目で見ても分からないため、「本当に膣がゆるんでいるのか」をご自分で判断することは難しいでしょう。
また、膣がゆるむ原因や抱える悩み、現れている症状や困りごとは一人ひとり異なります。そのため、少しでも気になる場合は医療機関で診察してもらうと安心できるでしょう。
膣がゆるむ原因
- 出産
- 加齢
- 運動不足
- 肥満
- 姿勢の悪さ
- 便秘や頻尿
①出産
妊娠をすると、骨盤底筋という子宮や膀胱、直腸などを支えている筋群に大きな負担がかかり、膣周辺の筋肉にダメージを受けます。さらに、出産時は膣壁が大きく引き伸ばされてしまい、膣内のゆるみとなります。
産後しばらくすると、少しずつ膣内の広がりは戻りますが、妊娠前の状態に完全に戻ることはありません。
そのため、産後に膣のゆるみを感じる女性は多くなります。
②加齢
加齢により、膣粘膜のコラーゲンが徐々に減少していくことで、弾力がなくなります。20代や30代の若い年齢の頃に比べて、薄くて硬い粘膜に変わっていくのは必然的でしょう。
また、膣壁のひだも徐々に平らになることや、膣や尿道を引き締める筋肉が弱くなることも重なって、膣のゆるみを感じる原因となります。
③運動不足
膣やその周辺には、いくつかの筋肉が存在しています。腹筋や背筋、お尻の筋肉、骨盤底筋など、運動をしなければ徐々に筋力が低下するものです。
特に、膣の引き締めに大切な筋肉は骨盤底筋ですが、意識的に鍛えることが難しいのが特徴的です。つまり、体幹の筋肉は鍛えていても、骨盤底筋が鍛えられずに衰えていくことも、膣のゆるみにつながります。
④肥満
肥満体型の女性は、特にお腹まわりや太ももに脂肪がついていることが多く、骨盤底筋群の負担を大きくします。
日々の生活で体重や脂肪が骨盤底筋に負荷をかけてしまい、それらの筋肉が伸びてしまい、膣がゆるむ原因となります。
⑤姿勢の悪さ
毎日の生活で、立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事や猫背などの姿勢の悪さにより、骨盤底筋に大きな負荷がかかります。
また、意識的に筋肉を使わないことで、お尻や膣の筋力が落ちてしまい、膣のゆるみを感じるようになります。
⑥便秘や頻尿
便秘や頻回のトイレにより強い腹圧をかけてしまうと、骨盤底筋に負担がかかります。そのような生活が習慣化されていることで、日々の腹圧から膣のゆるみにつながってしまうのです。
ここで挙げた6つの原因以外に、思春期や妊娠、月経、閉経などのホルモンバランスが大きく変動するタイミングで膣のゆるみを感じることもあります。
膣のゆるみによる症状
膣のゆるみによって、日常生活や性交時にさまざまな症状を感じます。
多くの女性が感じる、主な症状は以下のとおりです。
- 腹圧がかかると尿漏れする
- 膣に空気や水が入りやすい
- 性交時の感度が低下する
- タンポンが漏れやすくなる
- 骨盤臓器脱（性器脱）を引き起こす
尿漏れやお湯漏れ、性交時の感度などご自分で気づく症状であれば分かりやすいのですが、なかなか気づかない方もいます。
パートナーから「膣の締まりが悪い」と指摘されて、ようやく気づく場合もあります。
このように、少しでも気になる場合は、膣がゆるんでいる可能性があるため、医療機関で診察を受けることがおすすめです。
膣のゆるみを引き締める方法
膣のゆるみを改善するために行われる方法として、主に次の3つがあります。
・膣トレーニング
・手術
・超音波刺激による治療
膣のトレーニングでは、主に骨盤底筋を意識しながら、尿道・膣・肛門あたりを締めたり緩めたりといった動作を繰り返します。引き締める時間を少しずつ伸ばすことで、膣のゆるみが悪化するのを防ぎます。
また、手術として「膣縮小手術」「膣壁形成術」の2つがありますが、患者さんの希望や体質、予算によって適した方法を選びます。
3つの治療方法の中で、当院が特におすすめしている治療方法は、超音波刺激によりコラーゲンの生成を促す方法です。
使用される超音波は、High Intensity Focused Ultrasound（高密度焦点式超音波）というエネルギーであり、その頭文字から「HIFU」と呼ばれる施術になります。
このHIFUを用いて膣壁にダメージを与えると、粘膜が修復される過程で、新しいコラーゲンが大量に生成されるという仕組みです。
そして、コラーゲンの生成が活性化することで、薄くて硬かった膣粘膜に弾力性を取り戻し、膣のゆるみを改善する効果があります。
この膣HIFUは、次のような特徴があります。
・約3週間で効果を感じられ、1年ほど効果は持続する
・1回の施術時間は30〜45分ほど
このように、1回の施術で1年間の効果が持続するのですが、再び膣のゆるみを感じた場合は定期的に施術を受けると良いでしょう。
当院は「yoniHIFU」を採用！まずは気軽に相談してください
膣のゆるみで悩んでいる女性には、膣HIFUの治療をおすすめしています。この治療は、施術後に多少の痛みや腫れ、違和感が残る方もいますが、時間と共に改善されます。
患者さんのこれまでの病気や身体的な状況によっては、施術が適用できない場合もあるため、気になる方はカウンセリングを受けると良いでしょう。
当院で採用している膣HIFUは、当院院長の高 尚威が開発した「yoniHIFU」という機器です。
「yoniHIFU」は、線状（リニア状）に照射できる機器であり、膣壁に広範囲かつ奥深くまでエネルギーを行き届けられるという特徴があります。
なお、当院の膣HIFUは初診料や再診料、カウンセリング料、予約変更やキャンセル料、入会金などは一切かかりません。
膣のゆるみによって、さまざまな症状が出ている方や少しでも気になる方は、まずはお気軽にご相談ください。
