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メディオスターの脱毛効果は低い?|痛みや経過など気になる疑問をまとめて解決

2022 3/26
メディオスターの脱毛効果は低い?|痛みや経過など気になる疑問をまとめて解決

この記事は、医師が執筆・監修しています。

医療レーザー脱毛装置「メディオスターシリーズ」は、比較的新しい部類のマシンです。

そのため、「きちんとした効果はある?痛みはない?」といった疑問を持つ方も多いはずです。

そこでこのページでは、エビデンスを踏まえながらメディオスターの特徴や他のレーザー装置との違い、リスク、痛みについて徹底解説します

「メディオスターは抜けない?」「蓄熱式はどうして効果がないの?」といったディープな疑問にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

目次

波長や出力方式を変更できるのがメディオスターの特徴

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メディオスターには「メディオスターNext PRO」と「メディオスターモノリス」の2種類があります。

  • 蓄熱式(SHR)と熱破壊式(HR)の両方が採用されており、使い分けが可能
  • 808nmと940nmの2波長が搭載されており、シングル/ダブルパルスの選択も可能
  • ネクストプロは6ms-400ms間/モノリスは3-400ms間でパルス幅を調整可能

このような特徴をもつレーザーマシンなので、毛の濃さや痛みの感じ方、日焼けの有無、肌質などに応じて1人ひとりに合わせた脱毛が可能な点が最大のメリットだと言えるでしょう。

熱破壊式も蓄熱式も毛に作用する仕組みは同じ

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メディオスターネクストプロ、モノリスの添付文書を見てみると、以下のように書かれています。

メディオスターネクストプロメディオスターモノリス
メカニズム毛幹、毛根のメラニンへの選択的熱作用と、その輻射熱による周辺組織の選択的破壊によって減毛を行う毛幹、毛根のメラニンへの選択的熱作用と、その輻射熱による毛包及び周辺組織の選択的破壊によって減毛を行う

簡単に言えば、メディオスターの波長を肌に当てることで毛の成長を促す組織が破壊されて毛量が減る、ということです。

メディオスターは熱破壊式/蓄熱式の切り替えが可能ですが、毛が抜ける仕組みはどちらも同じです。

ちなみに、「蓄熱式=バルジ領域にピンポイントでアプローチする方式」という広告もありますが、これは誤り。

ターゲットは同じで、1回ずつ照射するか、連続照射するか、出力方式が違うのです。

メディオスターの減毛率は34~79%

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さて、ここでメディオスターの臨床成績を見てみましょう。

対象部位顔、ビキニライン、ワキ、足など
(スキンタイプⅢ、Ⅳを含む)
臨床成績
(有効性)
減毛率は34~79%
(2~6 回治療してから6~8か月後に評価)
安全性有害事象は紅斑、浮腫、毛の焦げ、治療時の痛み、一過性色素沈着、一過性色素脱失など。
重篤な有害事象は見られなかった。

2~6回と照射回数に幅があるため減毛率に大きな差がありますが、有効性が認められていることは確かです。

参照元:AsclepionPMDAPMDA

メディオスターと他のレーザー装置の優位性は明らかになっていない

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メディオスターの有効性について深掘りしたいところですが、そもそもメディオスターと他のレーザー装置の優位性は明らかになっていません。

下図で示したとおりそれぞれの性能に違いはありますが、優位性を示すデータはないのです。

代表機種メディオスタージェントルレーズジェントルヤグ
レーザーの種類ダイオードレーザーアレキサンドライトレーザーYAGレーザー
波長808nm/940nm755nm1,064nm
照射方式蓄熱式/熱破壊式熱破壊式熱破壊式
痛み弱い強い強い

ただ、以下のように波長によって適した毛質が違うため、それぞれの特性に合わせて選ぶことはできます。

  • 産毛に向いているのはダイオードレーザーとYAGレーザー
  • 剛毛に向いているのはダイオードレーザーとアレキサンドライトレーザー

レーザーの違いについては下記の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

メディオスターのリスクや痛みはゼロではない

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メディオスター脱毛のリスクとしては、以下のような症状が挙げられます。

メディオスター脱毛のリスク
  • 多毛化・硬毛化
  • 痛み
  • 掻痒感
  • 皮膚の乾燥
  • 肌荒れ
  • 色素沈着・シミ
  • 腫れ・赤み
  • 毛のう炎・毛包炎

これらの有害現象が起こらないよう、テスト照射や冷却など十分配慮されることが多いですが、リスクがゼロというわけではないので念頭に置いておくとよいでしょう。

なお、「メディオスターは蓄熱式なので痛くない」と言われることが多いのですが、実際はそうでもありません。

というのも、取扱説明書に「センシティブエリアではとくに皮膚の色や反応に注意し、照射時の痛みを観察しながら慎重にレーザ照射すること」という記載があるためです。

VIOなどのデリケートな部位はとくに痛みや熱を感じやすく、メラニンに光が吸収される反応によって火傷が生じるリスクがあります。

とはいえ、熱破壊式であるアレキサンドライトレーザーやYAGレーザーはさらに痛みが強いですし、メディオスターが特別痛いというわけではありません。

どうしても痛みに対する不安が強いなら、日本人向けに開発された蓄熱式ダイオードレーザーを選ぶのもおすすめです。

メディオスターはドイツで開発されたものなので、アジア人向けの「ヴィーナスワン」も検討してみてください。

メディオスターは抜けない?「蓄熱式は効果がない」と言われる理由

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「メディオスターは抜けない」「蓄熱式のレーザーは効果が実感しにくい」と見かけたことがある方もいるかもしれません。

このように言われるのは、メディオスターが流行り出した頃、正しく使用できる施術者が少なかった…ということが原因だと考えられます。

というのも、脱毛の効果はピークパワー(出力)とパルス幅(照射時間)に左右されるのですが、「出力を上げずに照射時間だけを上げる」という間違った使用方法が出回り、効果が得られなかったことで「蓄熱式=効果がない」と誤解されるようになったのです。

「正しい理論に基づいて出力を上げ、照射時間を短くすればよい」と知っている医師は積極的に蓄熱式ダイオードレーザーを採用していますし、十分な効果を発揮しています。

また、蓄熱式の場合、照射後すぐに毛穴から毛根が飛び出す「ポップアップ現象」が起こりにくいので「抜けが悪い」と勘違いしてしまう施術者もいるようです。

いまは10~20msで照射することも多く、ポップアップ現象がなくてもしっかり脱毛できるということは十分知られています。

ポップアップ現象が起こっても起こらなくても、脱毛の効果に違いはないのです。

ただ、このように目に見える変化がないことから、「蓄熱式は効果がない」と判断する人もいるようです。

また、「蓄熱式で発生した熱が毛幹に沿って伝わっていく」「蓄熱式はバルジ領域をターゲットにしているから毛が抜けるのが遅い」という説もありますよね。

熱破壊式も蓄熱式も、毛幹や毛根、毛包とその周辺組織にアプローチしていくので、これらの説に医学的根拠はありません。

そもそも「熱破壊式と蓄熱式のどちらが優れているか」といったエビデンスはないですし、毛の抜け具合に対する感じ方も人それぞれ違います。

もし「蓄熱式脱毛は抜けない」と発言しているクリニックがあったら「正しい脱毛理論を知らない」と疑ってしまっていいでしょう。

医療脱毛をするならアジア人向けの「ヴィーナスワン」がおすすめ

この記事のまとめ
  • メディオスターは、808nmと940nmの2波長が搭載されたダイオードレーザー
  • 蓄熱式と熱破壊式の切り替えにより、肌質や毛質脱毛に合わせた脱毛が可能
  • ドイツで開発されたものなので、痛みが強い可能性もある
  • 「蓄熱式=効果がない」と考えるのは不適切

メディオスターは、波長や出力方式が調整可能なダイオードレーザーです。

しかし、ドイツのAsclepion社が開発したマシンであるため、日本人の肌には向かない可能性があります。

痛みに配慮しながら効果的な脱毛がしたいという方には、当院がアジア人向けに開発した「ヴィーナスワン」をおすすめします。

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