ハイフは、もともと前立腺肥大症などの治療に用いられてきた技術を、美容医療用に転用したマシンです。
ハイフには①美容外科クリニックなどで使用される医療用ハイフと、②エステでも使用できるエステ用ハイフがあります。当然ながら、医療用ハイフの方が出力は強く、エステ用ハイフよりも高い効果が得られるため、需要が高まっています。
また、医療用ハイフは従来海外製のマシンが主流でしたが、近年国内で生産されたマシンが登場しており、品質も格段にアップしています。最近では、点や線ではなく面で照射できるyoni HIFUというマシンも開発されており、さらに注目を集めているのです。
そこでこの記事では、yoni HIFUによる顔と腟の治療についての詳細と、従来のハイフとの違い、施術の流れなどについてご紹介します。
yoni HIFU(ヨニハイフ)による顔の治療について

yoni HIFUは、切開手術をせずにフェイスラインやほうれい線などの皮膚のたるみ改善、小顔効果などにも効果が期待できます。
- 注射やメスを使用するような手術は避けたい
- 即効性のある施術を受けたい
- ダウンタイムが少ない施術を受けたい
- 従来のハイフでは思ったような効果を得られなかった
年齢を重ねるごとに女性がコンプレックスに感じやすい肌のたるみやシワ、ハリの低下やキメの乱れなどのお悩みを解消できるのがyoni HIFUです。針やメスを使用しないため、手術なしで理想のフェイスラインを目指せます。
施術直後から効果を実感でき、効果は長くて半年から8ヶ月程度持続します。従来のハイフでは効果を実感できなかった方でも、十分に効果を実感できるでしょう。
皮下組織より深いSMAS筋膜へアプローチできる技術
そもそもハイフとは、高密度の超音波エネルギーを使用してたるみなどを改善するマシンです。肌の浅層にある真皮層や、その奥にある皮下組織だけでなく、さらに深いSMAS筋膜にまでターゲットを絞り、ピンポイントで熱エネルギーを届けられます。
熱を加えられた組織は一時的に縮まるため、たるみや顔のボリューム感を減らしてスッキリとしたフェイスラインを目指せます。
ただし、従来のハイフもSMAS筋層へアプローチ可能ですが、実際のところ効果に大きく関係するかは別の問題です。yoni HIFUは解剖に基づいた知識と経験、開発者としてのマシンの知識を併せもつプロが製品開発を行っているため、さらに効果の高いマシンを生み出せるのです。
たんぱく質の変性まで考慮
yoni HIFUは、たんぱく質の変性まで考慮して作られたハイフ機器です。
ハイフ技術そのものにはたんぱく質を変性させる作用がないため、マシンから照射したエネルギーを蓄積し、熱エネルギーに変換することでたんぱく質へ熱変性を起こしています。
これにより、肌の組織のたんぱく質を変性してタイトニングやリフトアップが起こるのですが、肌の深い層へ余計な熱エネルギーが加わると、非常に強い痛みが伴います。
しかしyoni HIFUは、必要な層に必要なだけの熱エネルギーを加えるように設計してあるマシンです。そのため、痛みを最小限に抑えた施術が可能となります。
yoni HIFU(ヨニハイフ)による腟の治療について

yoni HIFUは、女性のデリケートゾーンの不快な症状に効果を発揮する膣ハイフとしても使えます。
- 腟のゆるみ
- 咳、くしゃみ、力んだ際の尿漏れ
- 腟の乾燥感
- 性交痛
腟内に腟専用のハンドピースを挿入し、腟壁にハイフエネルギーを照射することで、年齢によって現れる女性特有の症状に高い効果を発揮します。
体の表面を傷つけず、内部の組織のみを高温にできるため、腟のタイトニング効果が期待できます。
従来の婦人科形成の治療では、メスを使用した外科的な処置が行われてきました。近年では、レーザーや高周波を用いたマシンによる腟のゆるみ治療も行われてきましたが、より深いSMAS筋層にまで熱エネルギーが届くのはハイフのみです。
yoni HIFUはそのハイフ技術を用いて施術を行うため、痛みや出血もほとんどなく麻酔も不要です。
また、施術時間はおよそ20分と短時間で終了します。通常は施術後およそ3週間から1年後に効果が現れ、1年程度持続しますが、症状が重い場合は4〜6ヶ月後に再度施術を受けるのがおすすめです。
yoniHIFUの優れている点(運用面)
- 施術時間が圧倒的に短い
- 導入クリニックには研修あり
- 低コストでの運用が可能
①施術時間が圧倒的に短い
yoni HIFUは、腟に使用できるハイフとしては初のリニアタイプのハイフマシンです。
しかも、通常のリニアタイプでは照射ラインが1列の線状になっていますが、照射口を増やして面で照射することで格段に広範囲へ施術できるようになり、施術時間も20分程度です。
腟にハンドピースを挿入し施術を開始すると、4度ずつ360度に照射できるので、従来の腟ハイフと比較して89回も操作の手間が省けます。
医師は最初の照射位置を決めるだけで済み、看護師による施術が可能です。
②導入クリニックへの研修体制が整っている
yoni HIFUは、東北大学や医師の共同開発により作られた最新型の医療用ハイフです。
しかし照射時の快適さや痛みなどは、マシンの機能性で補うというより、施術者の経験値によるところが大きいのも事実です。
yoni HIFUを導入したクリニックへの研修を行うなど、技術と知識を共有することで患者さんに快適な施術を受けていただけるように努めています。
すでにさまざまなクリニックで導入されており、その効果の高さからハイフ機器業界でも高い支持を得ています。
③低コストでの運用が可能
yoni HIFUはコスト面でも優秀です。仲介業者を通さずにマシンを開発することで、他社のマシンと比較してひときわ低コストでの提供が可能となりました。
他社のハイフマシンでyoni HIFUと同等の効果を出すためには、コスト面で以下のような問題が起きます。
- 高い技術が必要で看護師による施術ができない
- 医師が長時間かけて施術を行うので人件費
- 外部業者から機器を納入するためのコスト
- 導入後のメンテナンス費用
- 消耗品のランニングコスト
これだけの運用コストがかかれば施術費用も高騰せざるをえず、30万円前後の施術費用で患者さんに提供しなければいけません。
しかし、yoni HIFUは機器を自社で開発、メンテナンスも無料で行っているので、施術費用を10万円程度と大幅に抑えて運用が可能になります。
従来のハイフとの違い(機能面)
- 照射口が面になっている
- 施術者による仕上がりの差が出ない
- 効果と痛みが比例しない
現在ハイフマシンはさまざまな種類が登場しており、どの製品も自社製品がもっとも優れているように紹介されています。
多くのクリニックが使用している従来のハイフも、yoni HIFUと原理は同じです。そのため、原理の違いによってマシンによる効果の差があるとはいえませんし、実際のところハイフや超音波のことをわかっていなくても、電気回路を理解していればハイフは作れてしまいます。
では、従来のハイフとyoni HIFUはどのような点で効果に違いが現れるのでしょうか。
①照射口が面になっている
従来のハイフは、照射口が点状になっており、一列で加熱を行います。そして、近年新しく登場した線状(リニアタイプ)の2種類の照射口が一般的です。
線状に照射するリニアタイプは、点状に照射するタイプよりも広範囲へ熱を伝えられることがメリットです。ただ、最新式で流通量が少なく、取り扱っているクリニックを探すのが困難になりやすいというデメリットも。
yoni HIFUは線状のリニアタイプを取り入れながら、さらに照射口が面になっているため、照射時間の短縮と広範囲のリフトアップが可能となり確実な効果を実感できるのです。
②施術者による仕上がりの差が出ない
従来の点状に照射するハイフでは、施術者の技術が高くないと十分な効果が得られませんでした。線状に照射するハイフでも、照射の間隔にばらつきが出やすく、均一に皮膚の奥を加熱することはできません。
ハイフを照射する上でもっとも重要なことは、狙った箇所に均一の熱を加えることです。
そのため、従来の点状や線状に照射するハイフは施術者によって効果の差が出てしまいます。しかし、yoni HIFUは1回で広範囲の照射が可能となるので、施術者による効果の差がなく、すべての施術で高い効果を実現できます。
③効果と痛みが比例しない
従来のハイフとyoni HIFUでは、痛みの感じ方にも大きな差が出ます。
従来の照射口が点状のハイフでは高出力での照射が可能ですが、強い痛みや術後の腫れを伴うため、全身麻酔を併用することもありました。
また、線状のリニアタイプのハイフでは火傷の可能性や痛みを考慮して、そもそも高出力での施術は行えないようになっています。ほとんどの場合、麻酔を使用せずに施術できますが、その分効果は実感しにくいのです。
その点、yoni HIFUは最小限の痛みで最大限の効果を期待できる出力設定にこだわって作られたマシンです。
高出力の設定で高い効果を期待できるうえに、痛みは我慢できる範囲に抑えられています。痛みに不安を感じている方には、笑気麻酔や表面麻酔を使用することで、楽に施術を受けていただけるでしょう。
痛みや火傷を避けるには「骨に垂直に照射しない」こと

ハイフ治療は医療行為ですので、出力の高い施術を行う場合は、患者さんが火傷をしないように施術者が十分注意しなければいけません。そのためにも、事故を起こさないように正しいハイフの操作を覚える必要があります。
まず、ハイフマシンから照射されたエネルギーは小さな点の1か所に集中する訳ではなく、ラグビーボールのような形をしているため、焦点を通り越してもエネルギーが残っているという点を知っておかなければいけません。
つまり、焦点への距離が3mmだからといって、皮下が3mm以上あれば大丈夫だという考えはかなり危険ということになります。
ハイフは皮膚にぴったりと押し当てて真っすぐに照射するのが正しいと思っている方も多いです。しかし実は、この照射方法は間違っており、痛みや火傷が生じる原因になります。
皮膚に押し当てて垂直に照射した場合、ハイフエネルギーが骨にまで到達します。半分は骨に吸収され痛みが生じ、残りの半分は反射するため、戻ってきたエネルギーによって火傷が起きてしまうのです。
ハイフによって痛みや火傷を生じさせないためには、骨に垂直に照射をしないことが重要です。常に斜めになるように照射すれば、エネルギーは乱反射されて分散されます。
また、押し当てて使用するのではなく、常に皮下組織が分厚い状態を保てるようにハイフを照射していない方の手で補助し、斜めに照射するようにしましょう。
エステでの膣ハイフは絶対に避けるべき
よく知られていることではありますが、エステで使用されているハイフマシンは出力が弱いため、医療用ハイフの方が高い効果を得られます。
さらに、エステのハイフではトラブルも多く報告されており、2017年に国民生活センターが公表した情報でも、エステでのハイフによって生じた事例について記載されています。
→詳しくはこちらをご覧ください。
この問題については、ハイフを製造、販売している側にも質の低いハイフを提供せざるを得ない、古いバージョンの医療用ハイフをエステ用として販売しているなどの問題があります。
また、近年ではエステでも腟ハイフを行っているところもあります。ハイフを用いる治療は、医療行為です。そのため、正しい知識と技術をもった医療機関で施術受けるべきなのです。
yoni HIFUによる腟の治療の流れ

yoni HIFUは、ハイフの効果をもっとも高い状態で感じられるように、患者さんの腟のゆるみや尿漏れなどの症状、希望に沿った完全フルオーダーメイドの治療が可能です。電圧や照射時間、深度や密度などを細かく設定することで、患者さんのデリケートなお悩みを解消することができます。
以下は、yoni HIFUによる腟治療の流れは以下の通りです。
- 医師がカウンセリングで症状を確認
- 治療内容について詳しく説明
- 腟入り口に表面麻酔
- 医師が照射の位置決め
- 腟内にyoni HIFUハンドピースを挿入
- ハイフエネルギーを粘膜からSMAS筋膜まで2層に照射
yoni HIFUの腟の治療時間は20分程度です。痛みについては個人差があり、痛みやヒリヒリ感などを少し感じるという方もいます。施術後もすぐに帰宅可能です。
まとめ:yoni HIFUは女性のデリケートな問題を解決する次世代ハイフ

yoni HIFUの顔と腟の治療についての詳細と、従来のハイフとの違い、施術の流れなどについてご紹介しました。
yoni HIFUは、従来のハイフの問題点を改善した次世代のハイフマシンです。
近年さまざまなハイフ機器が登場していますが、そのほとんどが根拠のないものです。中には特許侵害にあたるようなマシンまで販売されているので、販売する側も十分に注意して選ぶ必要があります。
また、性能やかかるコストなども念頭に置いた上で、安全で効果的なハイフマシンを取り扱うようにしましょう。
- yoni HIFUは膣ハイフとしての効果が期待されるマシン
- 施術時間は20分と短時間
- 自社生産にこだわり安価で質のいい施術を患者さんに提供可能
- メンテナンスや研修制度が整っており安定した施術の質を保てる
- すでに導入クリニックも多数あり