この記事では「デリケートゾーンのかゆみがつらい」と悩んでいる女性に向けて、原因や対処法を紹介しています。
医師目線でわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
かゆみなどデリケートゾーンの不快感に悩んでいる女性は52.1%

一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが実施した【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ 2020によると、52.1%の女性が「デリケートゾーンの不快感を感じたことがある」と回答しています。
また「セックス以外でのデリケートゾーンの悩み」について質問したところ、23.1%の女性が「かゆみ」、21.8パーセントの女性が「ニオイ」、19.5%の女性が「おりもの」、11.8%の女性が「ムレ」と回答しました。
このことから、多くの女性がデリケートゾーンのかゆみに悩んでいるということがわかります。
デリケートゾーンのかゆみが起こる原因は主に3つ

デリケートゾーンのかゆみが起こる原因としては、主に以下の3つが挙げられます。
- かぶれ(接触皮膚炎)が起こっている
- 感染症にかかっている
- 女性器の形状によるもの
この項目ではそれぞれの原因について説明したうえで、対処法についても解説します。
原因①かぶれ(接触皮膚炎)が起こっている
かぶれによってデリケートゾーンにかゆみが起こることがあります。
かぶれの正式名称は「接触皮膚炎」であり、外部刺激によって肌に炎症が起こった状態のことを指します。
かぶれの原因は、汗や乾燥のほか、下着やストッキング、ナプキン、タンポンのヒモ、経血との接触などです。
デリケートゾーンのかぶれによるかゆみを防ぐ方法としては、以下が考えられます。
- 通気性や吸湿性の高い衣服を選び、ムレないようにする
- ナプキン、タンポンなどの生理用品をこまめに変える
- デリケートゾーン用のウエットティッシュを使う
すでにかぶれによるかゆみが出てしまっている場合は、軟膏やクリームなどの市販薬を使ってみるのも良いでしょう。
ただし感染症が原因の場合もあるため、症状がひどいようであれば婦人科や皮膚科を受診することをおすすめします。
原因②感染症にかかっている
デリケートゾーンにかゆみの症状が出るときは、感染症にかかっている可能性も考えられます。
かゆみがあるときに疑われる感染症の種類は以下の通りです。
症状 | 原因 | |
性器ヘルペス | かゆみ水ぶくれただれ発熱倦怠感 | 性行為 |
性器カンジダ症 | かゆみおりものの異常 | 性行為 |
膣トリコモナス症 | かゆみ痛みおりものの異常 | 性行為温泉便器 |
尖圭コンジローマ | かゆみイボ | 性行為 |
いんきんたむし | かゆみ湿疹 | 性行為温泉ペット |
毛ジラミ症 | かゆみ | 性行為温泉 |
かゆみの他に症状が出ている場合や、かゆみが強い場合、市販薬を使っても改善しない場合などは、医療機関を受診するようにしてください。
なお、これらの感染症を予防する方法としては、以下が考えられます。
- 性行為のときはコンドームを正しく使用する
- 疲れやストレスをケアして免疫力を落とさないようにする
- 温泉やプールを利用するときはよく洗い流すようにする
- 家族間であっても同じタオルを使わないようにする
一度症状が治まっても、免疫力が低下したり、ウイルス・病原体に再度触れたりすることで感染する可能性があるため、日頃から予防をすることが大切です。
原因③女性器の形状によるもの
女性器の形状には個人差があり、ムレやすかったり汚れが溜まりやすかったりする女性もいます。
特にクリトリス包茎や大陰唇肥大などの女性はかゆみが起こりやすい可能性があります。
対処法としては念入りに洗うことですが、かゆみの他にも以下のような悩みをお持ちであれば婦人科形成の施術がおすすめです。
- 女性器がかぶれやすい
- ニオイが気になる
- 性行為がしにくい
- 見た目が気になる
- 下着に擦れて痛い
次の項目で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
デリケートゾーンのかゆみを根本的に予防・解消するなら婦人科形成がおすすめ

「デリケートゾーンのケアをしているのに、かゆくなりやすい」「できる限りかゆみを予防して快適に生活したい」という方には、婦人科形成の施術をおすすめします。
かゆみの予防・改善が目指せる施術は次の通りです。
- 大陰唇縮小術
- 小陰唇縮小術
- 副皮切除術
- クリトリス包茎術(陰核包茎術)
いずれも当院で取り扱っていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
大陰唇縮小術
大陰唇縮小術とは、大陰唇が肥大化した箇所や黒ずみが目立つ箇所、しわになっている箇所を切除することで形を整える施術です。
そもそも大陰唇はふっくらとした脂肪に富んだ部位ですが、加齢や体重の減少、外傷などの影響によって肥大化してしまうことがあります。
すると大陰唇の圧迫感によってムレてかゆみが起きたり、下着に擦れて痛みが出たりしてしまうのです。
このような方におすすめなのが大陰唇縮小術です。
形が整うことでムレや汚れ、擦れなどを改善できるため、結果的にデリケートゾーンのかゆみを予防することに繋がります。
小陰唇縮小術
小陰唇縮小術とは、肥大化して大陰唇からはみ出している小陰唇を切除することで形を整える施術です。
小陰唇は大陰唇の内側にある部位で、雑菌から膣を守る役割のほか、尿の飛び散りを防ぐ役割、性交渉の際に陰茎を包み込む役割などがあります。
しかし、遺伝や物理的な刺激、女性ホルモンの感受性、出産、加齢などの要因で形が変わったりたるんだりすることがあります。
小陰唇が肥大化すると排尿時に飛び散ってしまうことで尿かぶれが起きたり、ムレることでかゆみが出たりするため、悩んでいる場合は小陰唇縮小術がおすすめです。
副皮切除術
副皮切除術とは、小陰唇と大陰唇の間にあるヒダ状の皮膚を切除する施術です。
そもそも副皮は個人差が出やすい部位です。全くない女性もいれば2重3重にある女性、片側のみにある女性もいるため、どのような状態でも異常というわけではありません。
しかしヒダの間に垢が溜まりやすい女性や、小陰唇とのバランスが悪い女性は、副皮切除術を受けることでかゆみの予防・改善に繋がる可能性があります。
クリトリス包茎術(陰核包茎術)
クリトリス包茎術(陰核包茎術)とは、クリトリスの外側を包んでいる余分な皮を切除する施術です。
クリトリㇲを包む皮の量が多く、性的刺激があってもクリトリスが容易に露出しない状態の女性に適した施術です。
クリトリス包茎の女性はクリトリスと包皮の間に汚れが溜まりやすく、それによってかゆみやニオイを引き起こすことがあります。
そこでおすすめなのがクリトリス包茎術(陰核包茎術)です。
余分な皮を適度に取り除くことで女性器を清潔な状態に保ちやすくなるため、デリケートゾーンのかゆみを予防・改善したい方はぜひ選択肢に入れてみてください。
デリケートゾーンのかゆみにお悩みならお気軽にご相談ください

デリケートゾーンにかゆみが起こる原因は、①かぶれによるもの②感染症によるもの③女性器の形状によるもの、の3つです。
当院では「汚れやムレによってかゆみが出やすい」「女性器を清潔に保ちたい」という女性に向けて婦人科形成の施術を提供しています。
LINEで無料カウンセリングを実施していますので、どうぞお気軽にご相談ください。