不感症は、セックスで十分に満足できないときに疑われる状態です。
「セックスをするのがつらい」「パートナーに指摘された」など、深刻な悩みを抱えている女性も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、医師の立場で不感症の特徴や原因、対処法について解説しました。
不感症とは|セックスで性的な快感を覚えられない状態

そもそも不感症とは、性欲があるにもかかわらず、セックスで性的な快感を覚えられない性障害のことを指します。
具体的な原因については後述しますが、もともと不感症であるケースもあれば、加齢や出産、精神的要因などによって不感症になってしまうケースもあります。
不感症と比較されやすい症状として性交痛(性交疼痛症)が挙げられますが、「ヒリヒリと痛む」「痛みによってセックスができない」という悩みが生じるのが性交痛の特徴です。
不感症と性交痛、両方の症状に悩む女性もいらっしゃいます。
42.2%の女性がセックスに満足できていない

一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが実施した【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ 2020によると、20~40代女性の約66%がセックスで痛みを感じていることがわかりました。
さらに痛みがあると回答した女性の性的満足度を調査したところ、「満足できない」「満足度は高くない」と回答した女性は42.2%に達しています。
以上のデータから、「不感症の状態に陥ることは決して珍しくない」ということがおわかりいただけるでしょう。
ただし「大したことはない」と考えて放置すれば、パートナーとの関係に亀裂が入ったり、セックスに対してトラウマを抱いてしまったりする可能性もあります。
「私は不感症なのかも?」と思うことがあれば、症状や原因を把握したうえで根本的解決を目指すことをおすすめします。
不感症かどうか迷ったら|1分でわかるチェックリスト

以下のような症状がある場合、不感症の可能性があると言えます。
- 性欲はあるものの、セックスが好きになれない
- セックス自体はできるものの、気持ちいいと感じない
- セックスのときに濡れにくく、痛みを感じやすい
- セックスで性的な快感やオーガズムを感じにくい
- ローションを使用しても、潤い不足だと感じることがある
ただし「まだ性行為の経験が少ない」「1人のパートナーとしか経験がない」という場合は不感症に該当しない可能性があります。
気になる方はクリニックに相談してみると良いでしょう。
不感症の原因|精神的要因や身体的要因などさまざま

不感症の主な原因としては、以下の4つが考えられます。
- セックスに対して不安や嫌悪感がある
- 生まれつきクリトリス包茎である
- 加齢や出産の影響で膣が緩んでいる
- ホルモンバランスに乱れが出ている
それぞれの原因について、以下で詳しく見ていきましょう。
原因①セックスに対して不安や嫌悪感がある
性経験が少なく緊張してしまう場合や、セックスに対して前向きになれない場合、不感症の症状が起こる可能性があります。
これは精神的な要因で性的興奮が起こりにくくなり、膣内が濡れにくくなるためです。
「以前したセックスがとても痛かった」「望まないセックスをしたことがある」という原因で自然と身体に力が入ってしまい、濡れにくくなることで性的快感が得られないケースもあります。
このような状態の場合、無理にセックスをするのではなく、パートナーとのスキンシップに十分な時間をかけたり、不安因子をケアしたりすることから始めてみてください。
原因②生まれつきクリトリス包茎(陰核包茎)である
クリトリス(陰核)に余分な皮が覆い被さっており、性的な刺激を受けても露出しにくい状態をクリトリス包茎(陰核包茎)といいます。
クリトリス包茎の女性はクリトリスと皮が癒着しやすいため、不感症に悩んだり痛みを感じたりすることがあります。
また恥垢が溜まることでニオイが出たり、パートナーに指摘されたりすることでセックスに対する自信を失ってしまうケースもあるでしょう。
クリトリス包茎に悩んでいる場合は、クリトリス包茎術(陰核包茎術)の施術を受けることで根本的な解決が目指せます。
詳しくは記事の後半で解説していますので、引き続き参考にしてください。
原因③加齢や出産、運動不足などで膣が緩んでいる
加齢や出産の影響で膣が緩んでいることも、不感症の原因のひとつです。
加齢による膣の緩みは、粘膜のコラーゲンが減少することや膣圧が低下することが原因で起こります。
また、出産をすると膣壁が大きく引き延ばされるほか、骨盤底筋に大きな負担がかかることで産前よりも膣が緩んでしまいます。
このほか、運動不足や姿勢の悪さ、肥満なども骨盤底筋の筋力を低下させる原因のひとつです。
骨盤底筋に負担がかかると膣圧が低下し、セックスで満足できなくなる可能性が高まります。
このような場合、膣縮小術を受けることで改善が目指せます。
膣縮小術については記事の後半で解説していますので、ぜひチェックしてください。
原因④エストロゲンの分泌量が低下している
エストロゲンの分泌量が低下すると、セックスで十分な快感を得られなくなったり、痛みを感じたりすることがあります。
エストロゲンとは卵巣で分泌される女性ホルモンのことで、女性らしい身体を形成する働きを持っています。
このエストロゲンの分泌量が低下すると膣粘膜が薄くなったり、膣の萎縮が進んだり、濡れにくくなったりするため、不感症の症状が出てしまうのです。
エストロゲンの分泌量が低下するタイミングとしては、更年期や閉経の前後、産後、授乳期などが挙げられます。
濡れにくいという場合はローションや潤滑ゼリーなどを使用するのがおすすめですが、膣粘膜が薄くなったり濡れにくかったりする場合は膣縮小術を検討してみてください。
不感症を根本的に改善したいなら婦人科形成の治療がおすすめ

「膣の緩みやクリトリス包茎が原因で不感症になっているのかもしれない」「不感症を根本的に改善したい」と考えているのであれば、婦人科形成の治療を検討してみることをおすすめします。
ここからは、当院が取り扱っている婦人科形成の治療法について紹介します。
- yoni HIFU(膣HIFU)
- クリトリス包茎術(陰核包茎術)
yoni HIFU(膣HIFU)|膣の緩み・性交痛にアプローチ
yoni HIFUとは、フェイスラインのたるみやシワの改善が目指せる医療機器です。
専用のハンドピースを使用することで膣壁へのアプローチも可能です。
たんぱく質やコラーゲンの生成が促されることで、膣の引き締め効果が目指せます。
出産や加齢の影響で膣が緩んでいる方、感度が低下している方におすすめです。
膣内にHIFUを照射することに抵抗感を覚える方もいるかもしれませんが、実際にアプローチするのは内部の組織のみです。
痛みや出血に配慮しながらの施術が可能なため、気になる方はぜひ一度当院にお問い合わせください。
クリトリス包茎術|クリトリスが露出しない方におすすめ
クリトリス包茎術(陰核包茎術)とは、余分な皮を切除することでクリトリスを適度に露出させる施術です。
クリトリスが適度に露出することによって性的刺激を感じやすくなるため、不感症の改善が目指せます。
また女性器の形を整えることで女性器を清潔な状態に保てるため、汚れやニオイに悩んでいる方にもおすすめです。
クリトリス包茎と小陰唇肥大を合併している女性の場合、小陰唇縮小術と一緒に手術を行うこともあります。
不感症にお悩みならお気軽に相談してください

不感症は、さまざまな原因で引き起こされます。
もし膣の緩みやクリトリス包茎などが原因で不感症になっていることが疑われる場合は、婦人科形成の施術をおすすめします。
なお、当院では入会金や初診料、再診料、カウンセリング料、予約変更やキャンセル料などは一切いただいておりません。
まずは一度当院のカウンセリングをご利用ください。