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【医師監修】医療脱毛で保険適用されるケースとは?|医療費控除や医療脱毛の料金を抑える方法についても解説

2022 4/11
【医師監修】医療脱毛で保険適用されるケースとは?|医療費控除や医療脱毛の料金を抑える方法についても解説

この記事は、医師が執筆・監修しています。

医療脱毛で保険を使ったり、控除を受けたりするためには、「その施術を受ける目的」がキーポイントです。

「治療目的」で脱毛を受ける場合、保険や控除などの制度が利用できる可能性もあります。

そこで本記事では、医療脱毛で保険が利く条件と医療費控除が受けられる可能性があるケース、医療脱毛の料金を抑える方法についてまとめました

これから医療脱毛を受けようとしている方、少しでも医療脱毛の費用を抑える方法を探している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

健康保険は、1~3割負担で医療が受けられる制度

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そもそも健康保険とは、正式名称「国民皆保険制度」と言い、国民全員を公的医療保険で保証するというものです。

全国民に加入が義務づけられており、誰もが安心して医療が受けられるようにし、生活を安定させることを目的に定められた医療制度です。

病気やケガの治療、治療に必要な薬や注射の処方、入院などが必要な場合、70歳未満の人は3割負担で治療が受けられます。

基本的に医療脱毛は健康保険の適用外

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結論から言うと、美容目的の医療脱毛は健康保険が適用されないため、100%自己負担する必要があります。

健康保険が適用されない理由は、美容目的の施術は「療養の給付」の対象外だからです。

「国民皆保険制度」に加入しているからといって、全ての治療に保険が適用されるわけではないのです。

具体的には、以下のようなケースでは健康保険が使えません。

保険が適用されないケースの例
  • 美容を目的とする整形手術
  • 近視の手術
  • 研究中の先進医療
  • 予防注射
  • 健康診断・人間ドック
  • 正常な妊娠・出産
  • 経済的理由による人工妊娠中絶

参照元:全国健康保険協会

病気やケガではない体毛を除去するための医療脱毛は『美容を目的とする整形手術』に含まれるため、保険は適用されません。

つまり、「体毛が気になる」という理由で医療脱毛の施術を受ける場合、全額自己負担する必要があります。

医療脱毛で保険適用になるケースは「多毛症」を治療する場合!ただし…

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上の項目で、「医療脱毛は保険適用外」と説明しました。

しかし、多毛症の治療で医療脱毛を受ける場合、保険が適用されるケースもあります。

多毛症には2種類あり、それぞれの違いは下図の通りです。

男性型多毛症
(hirsutism)
多毛症
(hypertrichosis)
症状女性の体毛が異常に多い状態
身体のあらゆる部分で、毛髪の成長量が増加している状態
原因男性ホルモンの過剰分泌を引き起こす病気、薬の使用など薬の使用、皮膚の炎症が繰り返し起こっている場合、がん特有の合併症など

男性型多毛症や多毛症と診断された場合、基礎疾患の治療、または脱色や脱毛などの外用療法、ホルモン療法などが選ばれます。

多毛症は病気なので、見た目を改善するためにレーザー脱毛を受ける場合、保険が適用される可能性もあります。

ただし、普段服用している薬や別の疾患の影響で多毛症が引き起こされている場合、別の治療法が選ばれるケースも。

保険適用で医療レーザー脱毛が受けられるかどうかは症状や原因、医師の診断内容によって決まります。

もし多毛症が疑われる場合で、医療脱毛を考えているのであれば、皮膚科に相談してみてください。

参照元:MSDマニュアル家庭版

医療脱毛でやけどや炎症などが起きた場合は保険適用される

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医療脱毛自体は保険適用外ですが、医療脱毛が原因でやけどや炎症などの肌トラブルが起こり、その部位を治療する場合、保険が適用されるケースもあります。

なかには脱毛のアフターケア、トラブルの処置を無料としているクリニックもあるので、契約前に確認しておくと安心でしょう。

医療脱毛が医療費控除の対象になるケースもある

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美容目的で受けた医療脱毛は保険適用外ですが、美容以外の目的で医療脱毛を受けた場合、医療費控除が受けられるケースもあります。

医療費控除とは、1年間に10万円以上(所得の合計額は200万円までの場合、所得の合計額の5%)の医療費を支払ったときに受けられる制度です。

なお、医療費控除の対象になるかどうかは、「治療目的なのか、美容目的なのか」という基準で判断されます。

たとえば以下のようなケースでは、医療費控除の対象になる場合があります。

医療費控除が受けられる可能性のあるケース
  • ワキガや多汗症の治療目的で医療レーザー脱毛を受けた
  • 皮膚の病気があり、治療目的で医療レーザー脱毛を受けた
  • 性同一性障害の男性がヒゲの医療レーザー脱毛を受けた

ただし、治療目的で施術を行うかどうかは医師の判断によって決まります。

保険が適用されない自由診療のみを取り扱っているクリニックもあるので、施術を受ける前によく確認しましょう。

参照元:国税庁全国健康保険協会

医療脱毛の料金を抑える方法

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医療脱毛は自由診療であり、保険が利かないため、料金もクリニックによって異なります。

あくまでも相場ですが、全身脱毛の場合は1回あたり3~4万円かかると言われており、10回で卒業する場合は30~40万円かかります。

とはいえ、これはあくまでも一般的な相場。以下の方法で料金を抑えられる可能性もあります。

医療脱毛の費用を抑える方法
  • 剃毛やアフターケアなど追加料金がかからないクリニックを選ぶ
  • 全身脱毛ではなく、とくにムダ毛が気になる部位だけ脱毛する
  • モニター制度や初回割引などのキャンペーンを利用する
  • 蓄熱式ダイオードレーザーを導入しているクリニックを選ぶ

そもそもどうして医療脱毛が高額なのかというと、クリニックにもコストがかかるからです。

とくにアレキサンドライトレーザーやYAGレーザーなどのショット式脱毛はレーザーマシンのメンテナンスや人件費がかかるため、どうしても脱毛の料金が高額になりがちです。

しかし、昨今では蓄熱式ダイオードレーザーを導入するクリニックが増えており、脱毛料金も低価格化しています。

蓄熱式ダイオードレーザーはメンテナンス費用が低く、照射スピードも従来のショット式の半分であるため、相場以下の料金で脱毛できる可能性が高いのです。

まとめ:もし保険が適用されなくても、圧倒的にコスパが高いのは医療脱毛

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この記事のまとめ
  • 美容目的で医療脱毛を受ける場合、保険は適用されない(=100%自己負担)
  • 多毛症を治療する目的で医療脱毛を受ける場合、保険が適用されるケースもある
  • ワキガ、多汗症、皮膚の疾患などの治療で医療脱毛を受けた場合、医療費控除が受けられるケースもある
  • 蓄熱式ダイオードレーザーを導入しているクリニックを選ぶことで医療脱毛の料金を抑えられる可能性がある

「コスパを求めるならサロン脱毛」と判断する方も多いのですが、クリニック以外で受ける脱毛はおすすめできません。

サロンが提供している脱毛は効果が著しく低く、安全性も低いためです。

いくら保険が適用されないケースが多いとはいえ、長期的な目で見たときにコストパフォーマンスが高いのは、医療脱毛です。

「医療脱毛は保険が利かない」と謳っているサロンなどもありますが、そもそもサロンだって保険は適用されません。

このような謳い文句に騙されてしまうと、追加料金を取られたり火傷や痣などのトラブルに見舞われたりする恐れもあります。

脱毛でしっかりとした効果を実感したいなら、正しい知識を持ち、正確な情報発信を行っているクリニックを選ぶようにしてくださいね。

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