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切らないリフトアップ術「ウルセラ」と他のたるみ治療の違いについて美容皮膚科医が解説

2022 5/12
切らないリフトアップ術「ウルセラ」と他のたるみ治療の違いについて美容皮膚科医が解説

この記事は、医師が執筆・監修しています。

「ウルセラリフト」は、目元や頬、口元などに現れる「たるみ」の改善を目指す方に選ばれている施術のひとつ。

近赤外線、フォトRF、IPL治療など、さまざまな施術がありますが、ウルセラはHIFUの仕組みを応用したマシンです。

この記事では、そんなウルセラの特徴や効果、仕組みについてまとめましたので、ぜひマシン選びの参考にしてください。

目次

ウルセラは熱エネルギーを点状に当てていくリフトアップ施術

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ウルセラは、HIFU(High Intensity Focused Ultrasound/高密度焦点式超音波)の仕組みを搭載したマシンです。

簡単に言うと、熱エネルギーを点状に当てていき、コラーゲン生成を促すことでたるみやハリ、弾力を改善するフェイスリフト施術です。

SMAS(スマス)筋膜や皮下脂肪をピンポイントで焼くことで熱凝固を促し、切らずにたるみ改善が目指せます。

焼き肉をすると肉がキュッと縮みますが、ハイフの施術はその様子に例えられることもあります。

糸やメスを使用するリフトアップ施術との違いは、内側からアプローチするか否かにあります。

ウルセラの場合、外から熱エネルギーを当てていくため、ダウンタイムや傷み、違和感などに配慮しながらのアプローチが可能です。

ウルセラと他のHIFUの違いは?

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ウルセラと比較されがちなマシンに、ダブロやウルトラフォーマー、スーパーハイフなどがあります。

それぞれの違いついては、下図の通りです。

ウルセラダブロウルトラフォーマースーパーハイフ
効果★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
特徴他のマシンより歴史が長い線状照射が可能ハイフシャワーを搭載・1回で11列の照射が可能
・施術者による技術の偏りがないように配慮
薬事承認米国FDAで承認済み韓国MFDS/
ヨーロッパCEで承認済み
韓国MFDS/
ヨーロッパCEで承認済み

よく「ウルセラは米国FDAで初めて承認されたマシン。だから効果も高い」と謳っている広告もありますが、残念ながらそれはウルセラの優位性を示すエビデンスではありません。

そもそもリフトの分野で日本の厚生労働省から薬事承認されているマシンはないので、「どの国で承認されているか」ということで有効性を証明するのは難しいと言えます。

「ウルセラは焦点が小さく、熱量が高いから高いリフトアップ効果が出る」という記述もありますが、そもそもHIFUに使用されている装置の仕組みはどれも同じです。

少し高度な話になりますが、ほとんどのHIFUには「F値1/直径19-20mm/周波数4Mhz」のトランスデューサーが使われています。

同じ周波数で同じような構造なので、焦点の大きさをコントロールするとしたら照射時間を変えるしかありません。

そうなると、焦点の大きなダブロの方が1回あたりの照射時間が長くなるため、「焦点が小さなウルセラが効果的」という理論は矛盾してしまうのです。

また、「ウルセラは効果の持続期間が長い」と謳っているホームページもあります。

しかし、ウルセラでも、他のHIFUでも、皮膚に熱変成が起きて回復する…という過程は全く同じなので、「ウルセラだから持続期間が長い」という説明は理に適っていないのです。

さまざまな会社がウルセラ的HIFUを開発しているため、このような宣伝方法が用いられているのだと思いますが、メーカーや代理店の宣伝文句を鵜呑みにしているだけだと言えます。

そのため、いち美容皮膚科医かつエンジニアの立場からすると、「ウルセラ=1番効果が高い」とは言えません。

HIFUと近赤外線、フォトRF、IPLの仕組み比較一覧表

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先ほど「HIFUの仕組みは同じ」だと述べました。というのも、2015年以降のHIFUはトランスデューサーの動きを制御する技術が安定したため、ウルセラの優位性はほとんどないのです。

そのため、たるみ治療を受ける方が知っておくべき知識としては、HIFUマシンそれぞれの違いではなく、他の仕組みを使う機器との違いでしょう。

以下で違いをまとめましたので、ご覧ください。

HIFU近赤外線RFフォトRF
IPL
使用エネルギー高密度焦点式超音波近赤外線レーザー高周波/ラジオ波アドバンスト・パルス・ライト+RFインテンス・パルス・ライト
代表機種ウルセラ
タイタンイントラジェンオーロラM22
効果★★★★★★★★★☆★★★☆☆★★★☆☆★★★☆☆

このように、それぞれマシンに搭載されているエネルギーが違います。

HIFUは真皮層や脂肪層、SMAS筋膜にもアプローチ可能なため、そのぶん深いところにあるシワやたるみのタイトニング効果が見込めます。

近赤外線やRF、フォト治療と迷った場合は、以下のように選ぶといいでしょう。

たるみ治療の選び方
  • 高いリフトアップ効果を求めるならHIFU
  • フェイスラインをキュッと引き締めたいなら近赤外線
  • たるみ以外にシミやニキビなども改善したいならRFやフォト治療

たるみ治療なら「スーパーハイフ」という選択肢もある

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「結局、知名度が高いウルセラが1番」という考えの方もいるかもしれませんが、安易に選ぶのはおすすめできません。

というのも、ウルセラの優位性が証明されていないのにも関わらず、他の機器と比べて価格が非常に高いためです。

実際、顔全体とあご下でおよそ30万円という料金システムを採用しているクリニックも少なくありません。

「ウルセラは効果の持続期間が長い」という記述のエビデンスもないですし、後から出ている最新式マシンの方が進化しています。

特別な理由がない限り、別のHIFUを受けることをおすすめします。

なお、当院では「スーパーハイフ」というHIFUを開発しており、1回で11列の照射が可能です。

ボリュームダウンしたい脂肪組織へ最大限の効果が目指せる出力設計でありながら、痛みや副作用などのリスクにも配慮できるのがスーパーハイフです。

また、東北大学・エンジニア・クリニックの3タッグで開発し、仲介業者を挟んでいないため、従来の施術と比べて安く受けられる可能性が高いと言えます。

「たるみやシワが気になり、リフトアップしたい」「フェイスラインが気になる」という方は、ぜひスーパーハイフも選択肢に入れてください。

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